☆☆☆リボーンダイバーズからのお知らせ☆☆☆ 期間限定にて体験ダイビングを開催しています。

名城大学ダイビング実習──海が沈め、海が浮かび上がらせるもの

名城大 日進総合グラウンド内にて

こんにちは、リボーンダイバーズのイソタクです
猛暑&酷暑中お見舞い申し上げます 
本日から8月に突入していますが夏休みの計画はいかがでしょうか?
あと2ヶ月ほど暑さは継続しますので熱中症にはくれぐれもご留意を……

名城大学の実習に関わるようになったのは仙台から名古屋に戻ってきた頃のことでした
当時 このダイビング履修を統括しておられたのは女子駅伝部を率いて
全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)7連覇、富士山女子駅伝6連覇という
前人未到の偉業を成し遂げていくことになる米田勝朗監督でした

わたしが米田監督と出会った当初はまだ絶対王者の立場とはいえず
立命館大学が強く女子駅伝の世界では揺るぎない存在として君臨していた時代で
仙台でランニングクラブを率いてマラソンに挑み始めたころ
杜の都駅伝がその地で開催されていた経緯からとりわけ関心を寄せることになったのです

そんな中でマラソンをかじりはじめたばかりの素人のわたしは
生意気にも米田監督にこう尋ねていました

『どうしたら勝てるのですか。戦略はあるのですか。』

今思えば慇懃無礼という言葉がぴったりの質問でした
競技の奥深さも知らずただ純粋に強さの秘密を知りたいという好奇心だけでぶつけていたのです

しかし米田監督はいつも穏やかにまたどこか楽しそうに答えてくださいました
その姿勢は 強さとは何か 勝つとはどういうことかを言葉ではなく背中で示しているようでした

やがて名城大学女子駅伝部は少しずつですが確実に強くなっていきました
毎年のように優勝を重ねるチームへと変わっていくプロセスを外側から
やがて内側から見つめることになったのはわたしにとって大きな興味と学びの源でした
素人というのはつくづく最強だな~と思うのです(笑)

2026年 名城大学は創立100年を迎えています
米田監督は先日『創立100年ですから王者奪還に向けて、またしっかり準備していきますよ』と
静かに しかし確かな意欲を見せてくださいました
近年は強豪校が増え女子駅伝という競技そのものが新しい地平へと歩みを進めていることにも触れられました
その言葉には長年スポーツ文化を支えてきた指導者の重みと未来への希望が宿っていました
自校の強さだけでなく競技全体の成熟を静かに喜ぶその語り口に
名監督としての広い視野と深い人間性を感じて自然と頭が下がる思いでした

名城大学のスポーツ文化の厚みはこうした先生方の情熱と積み重ねによって形成されてきたものです
ダイビング実習もその一つであり スキューバダイビングを「生涯スポーツ」として根づかせるために
30年以上続く伝統ある取り組みです
思い起こしてみればリボーンダイバーズの原点はまさにここにあったと言っても過言ではないのです

メッセージはお気軽に!

さて
すでに先週末になりますがその名城大学のスキューバダイビング実習にて
マリンプロテクトのスタッフとして2年ぶりに講師を務めました
現在は米田先生は一歩控えた姿勢でラグビー元日本代表の小泉先生が総指揮を執り
バレー部や陸上部の先生方も参加されています
二日目にはアメリカンフットボール部元監督の牧野先生、柔道部元監督の今西先生が陣中見舞いに訪れ
水辺の一角が名城大学スポーツ部の交差点のような温かい空気に包まれます
アジア競技大会を控えた女子駅伝部OGの山本有真さん(9月28日出場予定)の話題も自然と上がり
スポーツの現場に身を置く者同士ならではの視点で語り合う時間はわたしにとっても非常に刺激的です

名城大学のこの講習は学生のみなさんにとっても特別な意味を持っています
単位の修得とダイビングライセンスの取得が同時に叶い
さらに沖縄の海まで潜る経験ができる──
まさに一石三鳥とも言える実習で今年は応募が多く抽選になったと聞きました
海に触れたいという若い力がこれほど結集することに
名城大学のスポーツ文化が静かに息づいていることを改めて感じます

今回は6名の女子学生チームを直接受け持つことになりました
指導の最初には学生たちにウエットスーツを着てもらい
仰向けになってただ水を感じながら浮いてもらいました
水に身を委ねる姿勢、呼吸のリズム、力の抜き方──
その人がどれほど海と向き合える準備ができているかがここでほぼ分かります

もちろんすべての学生がすぐに水と仲良くなれるわけではありません
今回もなかなかうまく浮けず呼吸が整うまでに時間がかかった学生がいました
しかし学生に限らず経験上こうしたひとほど心の奥に海への憧れを秘めていることがあります
時間をかけて海と向き合ったひとのほうが後々になり「ダイビングが大好きです」
と言って再び訪ねてきてくれることがあるのです

水中に身を沈めると世界は一度すべての音を手放します
呼吸の音だけが自分の内側から響き 光は揺れながら形を変え 時間の流れさえもゆっくりと解けていく
海の静けさはただの無音ではなく心の奥にあるものをそっと沈めていくような力を持っています

これは初めて水中で呼吸が静かに整った瞬間のことで
その静けさが記憶の沈殿としてゆっくりと積み重なっていくのを感じます
恐れや戸惑いを抱えたまま海に入ったひとほどその沈殿はより深くより濃く
時間をかけて静かに息づいていくのでしょう

最初に担当した学生たちは すでにアラサーの世代になりました
彼らの記憶のどこかに あの日の海がどんな形で残っているのか──
ふと気になることがあります
光の揺れ 浮力に身を任せた感覚 呼吸の音
それらは人生のある瞬間にふっと浮かび上がりそっと支えになることがあります

もしそんな学生がいつか「ダイビングが大好きです」と言って再び訪ねてきてくれたなら
それは沈殿していた記憶が再び光を帯びて浮上してきた瞬間です
海で刻まれた体験が年月を越えて再び姿を現して目の前の人を照らすように感じられる
多くの時間を必要とするかもしれませんが指導者としてそれほど幸せな時間はありません

海は記憶を沈め必要なときに浮かび上がらせる
その営みの中に人が海とともに生きる理由があるのだと思います
名城大学のスポーツ文化を支えてきた先生方の姿と
海の静けさの中で呼吸を整える学生たちの姿がわたしの中で静かに重なっていきます

今年の実習はわたし自身にとっても水にそして学生に学ぶ時間となりました
スキューバダイビングを生涯スポーツとして安心して楽しんでいただけるよう
引き続きその普及に微力ながら寄与していきたいと考えています

令和8年熊本地震により被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます
一日も早い復旧と心の平穏をお祈りいたします
(●´ᴥ`●)

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