インストラクターへのメッセージ
~ 生涯スポーツの達成を目指していきませんか ~
インストラクター試験に合格されたみなさんにわたしなりにお伝えしてきたことはたったひとつ…
『どうか一日でも長く続けてください。』
でもこれが容易ではないことは、スキューバダイビングに長年携わってきた実体験からもよくわかっている心算です。
人生には変化がつきものですから。
直截的な表現をすれば、一年間フルスタッフとして活動すると甘くない現実に抱いていた幻想を打ち砕かれる仕事です。
それでもわたしたちが海へ還ろうとする思いがどこかに宿っているのは、やはり海にはすべてを赦して受け入れてくれる摩訶不思議な力があるからではないでしょうか。
わたしはその不思議な力こそが再生能力である。と疑わないのですが、過去に“進化論”を上梓した経緯もあり、人類の起源において、すでに大海原に活路を求めていたのではないかと考えています。
―――およそ500万年前、地質学上の「鮮新世」、干ばつに見舞われた食糧難の最中、懸命に子育てをする雌の猿は、天敵の少ない海へ逃れ生活を始めた―― やがて泳ぐのに不要な体毛は失われ、体温低下を回避するため皮下脂肪を備え、効率的に呼吸をするために直立姿勢を身につけた…
スキンダイバーに広く認知されている、水中の方が心拍数が減少する、徐脈という生理システムが、人類には今なお備わっていることからも裏付けることができます。
西暦2000年代になり、オランダの化学者らが、新たに「人新世」に突入したことを提唱し、検証が続けられていますが、遥かいにしえのわたしたちの祖先が、陸ではなく海を頼りに生き延び、水中世界に適応することで進化を遂げてきたと推論することは、現代人のDNAに刻まれた海への原点回帰を普遍化するうえで、大いなる夢とロマンを掻き立ててくれるのです。
海は刻々と表情を変えますが、それでも行雲流水とわたしたちダイバーを迎えてくれます。
あなたがインストラクターとして活躍された、光り輝くあの海の日々を思い出していただくことができたら、今度は復活のきっかけを当店で見つけていただければ幸甚に存じます。(さらに深いメッセージ ☞インストラクター募集への思い)
★転勤や育児にて活動を休止していたインストラクターの活動再開を歓迎致します。
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